USCPA合格後のキャリアとして監査法人への転職に興味があるけど、監査法人って実際どんな職場環境なんだろう?USCPAで勉強した会計知識が現場で通用するかも不安だな。
こういった疑問を抱えているUSCPA学習者は少なくないと思います。本記事では、USCPAに合格直後に監査法人への転職が決まり、現在勤務である僕自身の経験から、そのような疑問を解消するお手伝いをします。
実際に行った転職活動、また監査法人の職場環境について書いていきます。記事の後半では監査法人内で英語が得意だと得られるメリットも紹介していますので、こちらを読むことにより英語学習のモチベーションも同時にアップしてもらえればと思います。本記事を読んで、USCPAを目指す人が1人でも多くなると嬉しいです!
✔︎この記事の内容
- 監査法人への転職活動の最新情報
- 監査法人の職場環境
- USCPAの会計知識は実際通用するのか考察
- 監査法人内で英語が得意だと得られるメリットについて
✅本記事のコンセプト:監査法人への転職を考えるUSCPA受験者が転職活動の参考にできる。監査法人の職場環境や英語ができるメリットを知り、学習意欲アップに貢献。
*筆者はUSCPA試験に約8ヶ月の学習期間で全科目合格、監査未経験の30代でありながら監査法人への転職を実現させました。今回の転職活動はかなり工夫して挑みましたのでそのあたりの詳細を解説します。
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監査法人への転職活動
まず僕が実際に行った監法人への転職活動をご紹介します。
- 2021年5月11日 USCPA全科目合格
転職エージェント登録 - 11日~24日 応募15社、面接6社
- 27日 内定1社、辞退1社
今回の転職活動で工夫した点は以下の3点です。
- 転職エージェントをフル活用
- 英語・海外関連の特徴をゴリ押し
- 未経験であることを強みに
順番に解説していきます。
転職エージェントをフル活用
これは監査法人に限った話ではありませんが、現代の転職活動において転職エージェントへの登録は必須です。転職エージェントを使うことで具体的なアドバイスがもらえる・業界の情報が聞ける・優良求人を紹介してもらえるといったメリットがあります。
彼らは求職者を企業に紹介し、企業からコミッションを得ているので求職者側は無料で使うことができます。
転職なんて人生でそんなに何回もするものでもないので、我々素人が自力で転職サイトを使って活動しても自分の希望する求人を探すのは大変です。なのでそこはプロに任せてしまいましょう。
僕が今回使った転職エージェントを紹介しておきます。
- MSーJapan
- マイナビ会計士
- JACリクルートメント
あまりたくさん登録しても管理が大変で効率が悪くなると思い、上記3社に登録したのですが、結果的に大成功でした。エージェントはみんな親切で、事前の面談で希望した通りの求人を多数紹介してくれました。履歴書・職務経歴書の添削もしてもらえますし、選考に落ちた場合も不採用の理由を教えてもらえます。監査法人・会計事務所への転職を考えているなら、かなりオススメできるエージェントです。実体験なので、信憑性は高いと思います。
英語・海外関連の特徴をゴリ押し
今回の転職活動で1番力を入れたのはここかもしれません。「英語力・海外経験」のゴリ押しです。というのも、私は監査未経験なので、職務経歴でプラスにするのは難しいと思っていました。英語圏在住約7年であり、英検1級・TOEIC 930点は結構インパクトがあると思いますので、職務経歴書や面接ではかなり大袈裟に「もし採用いただけるなら、海外関連の業務はお任せください」アピールに徹底しました。
この作戦は一長一短であり、海外事業を伸ばしていこうと考えていたりその枠が人手不足な場合は強烈に刺さりますが、そうでない場合は「全く的外れな志願者」になってしまいます。それでも「未経験からお願いします」状態よりは、英語・海外というキャラを立てて行った方が印象に残りやすくどこかに採用される可能性が高いと考えました。
転職活動に関してはこれらの記事もぜひ参考にしてください。
【30代未経験】USCPAの監査法人への転職活動記録【転職エージェント面談・求人紹介編】
USCPAが転職で高い評価をされる3つの理由【30代からの人生の抜け道】
未経験であることを強みに
上の「英語力・海外経験」のゴリ押しと少し共通しますが、未経験だからこその良さが出せたらいいなと考えました。どんな職種でもそうですが、経験者はこれまで築いてきた自分の仕事の進め方やその人の色が出てくるものです。一方私の場合、監査未経験者ということで、方向の柔軟性をアピールしました。つまりこれから会社が欲しいと思っている人材に育つ可能性や、何でもチャレンジする姿勢を評価してもらおうと考えたのです。
この点に関しても面接で良い印象を残せている手応えはありました。やはりどんな職場でも、上の立場の人は部下には素直で学習意欲があることを望んでいるケースが多いと思います。あえて「未経験」という肩書を利用し、そこを突きました。
監査法人の職場環境
実際に監査法人での勤務を開始しての感想です。
私は新卒で就職した一般中小企業にて海外営業、オーストラリアの事業会社で経理業務をやってきましたので、会社員経験は並にあります。その上で現在務めている監査法人の職場環境を評価すると「抜群に良い」です。
幸いなことに、これまで務めた会社もいい会社でした。ブラック労働やパワハラを受けたことはありません。が、それでも監査法人の環境は素晴らしいと思います。
- 定時ピッタリ始業
- 定時退社
- 長期休暇OK
- パワハラ的な空気ゼロ
- 私服勤務OK
- 在宅勤務あり
- 質問しやすい環境
- 仕事の専門性が高いので日々やりがいと成長が感じられる
良いところをあげるとキリがありませんが、代表的なものはこんなところです。
今のところ1つも悪いところが見当たりません。
USCPAの会計知識は実際通用するのか
USCPA合格者が監査法人へ就職するにあたって感じる不安の1つに「学んだ会計知識は通用するのか」というものがあります。僕自身、勤務開始までずっと感じていた不安でした。
結論、USCPAの知識だけでは厳しいです。
やはり簿記などを活用して日本の会計知識も必要ですし、監査の知識もまだまだ足りません。
しかしそれは、何も悪いことだとは思いません。
USCPA試験自体が、会計士としての基本的な知識を習得して、あとは実務を通じて学んでいくことを前提としているからです。
「USCPA合格」は監査法人へ転職するパスポートとしての役割と考え、仕事に必要な知識は働きながら習得していく。これで良いのだと私は考えています。
最初から知識豊富でなくても、その時その時に必要な知識を確実に身につけていくことが大事なのでしょう。
監査法人内で英語が得意だと得られるメリット
最後に監査法人内で英語が得意だと受けられるメリットを紹介します。
監査法人に入って周りの人たちの話を聞いている限り、会計士は英語が苦手な人が多そうです。
やはり公認会計士試験という日本最難関資格試験を突破するにはそれに100%集中する必要があるでしょうし、多くの場合英語学習なんてやってる場合ではないのでしょう。
それに反して、今や多くの監査法人が海外の会計ファームと提携し、海外企業相手のサービスを手がけています。つまり監査法人で英語が得意な人材は需要はあるけど足りていないのが現状だと思います。
このような状況は英語が得意なUSCPAにはチャンスで、活躍の可能性を大きく広げられるでしょう。実際、USCPAで英語が得意な方から、英語力があると人事で高い評価を得られやすいことも聞きました。
まとめると、英語が得意だと監査法人では
- 活躍のチャンスが増える
- 高い人事評価が得られるので昇進や昇給につながりやすい
といったわかりやすいメリットがあるようです。
USCPAに必要な英語力に関してはぜひこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
他社で働いた経験から考えても、監査法人の職場環境は素晴らしいと感じます。
USCPAに合格し、監査法人への就職を実現させる。会計知識不足は簿記などの自習+実務を通じて積み上げていく。英語力を活かし、活躍の幅を広げる。USCPAが監査法人への転職・キャリア形成していく1つのモデルケースとして、僕自身の経験・計画をもとに紹介しました。
本記事の内容がUSCPAの方のキャリア形成に少しでも役立てたらとても嬉しいです。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
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