USCPAに独学で挑戦する場合の難易度やメリット・デメリットはなんとなくわかったけど、いざ独学で進めるとなると自分ができるのか不安だな。独学か予備校か、自分にとってどっちが有利な選択なんだろう。
USCPAの独学は基本的に推奨できません。今回は独学をオススメしない理由について解説していきます!
✔︎この記事を読むメリット
- USCPAに独学で挑戦するメリットを知る
- その上で独学で挑むデメリットを知り、比較
- 予備校を利用することで避けられる困難を把握
- それでも独学する場合の有効な事前準備と対策を知る
「USCPAに合格するにはやっぱり予備校は必須なんだろうか。もし独学で合格を目指す場合はどのぐらい大変なんだろう。予備校の利用は大きな費用がかかるし、決断する前にもう少し具体的に両者の違いを知っておきたいな。」こういった疑問を抱えている人はたくさんいると思います。本記事ではUSCPAに8ヶ月の独学で合格することができた筆者の学習経験から、「独学を勧めない理由」を解説します。実際に感じた苦労や大変だったことをもとに、本音で書きました。本記事が1人でも多くの方のUSCPA学習に役立てば嬉しいです!
✅本記事のコンセプト:USCPAに独学で合格を目指すべきでない理由を解説。避けられる苦労を知り、効率よく合格を目指せる学習環境を実現する。
USCPAに独学で合格するメリット
USCPAに独学で合格する主なメリットは以下の2点です。
- 費用が安くなる
- 自分のペースで学習を進められる
費用が安くなる
独学を選ぶ1番の理由は予備校を利用する場合と比べて「費用が安くなる」これが1番の理由でしょう。僕もそうでした。
少なくとも50~60万円かかる予備校費に比べ、独学なら教材代だけで済みます。最新・新品なら10万円ほどしますが、中古を選べば3万円程度に抑えることも可能です。
学歴審査や受験代などが高額であり、USCPAはただでさえお金のかかる資格ですのでこの「数十万円の節約」は非常に大きいと言えるでしょう。
自分のペースで学習が進められる
次によく聞く独学のメリットは「自分のペースで学習が進められる」です。これはUSCPAに限りませんが、私自身を含め、一人の方が勉強に集中できるという人は独学の方が学習効率が良くなります。
周りの学習状況を気にせず自分の学習に集中できるというのは、そういった環境が好きな人にはメリットとなるでしょう。
USCPAに独学で挑むデメリット3選
私自身は独学でUSCPAに合格しましたが、その経験を踏まえた上で独学はオススメしません。理由はいくつかありますが、大きく分けると
- 手間がかかる・手続が大変
- 質問できない
- 過去問・模試が受けられない
このあたりになります。
手間がかかる・手続が大変
USCPAには学歴審査があり、そこをクリアしない限り受験資格すらありません。独学でやろうと決めたものの、「そもそも学歴審査って何?」「何が必要で、どうやって進めたらいいの?」このような状態からスタートです。僕の場合周りに聞く人もいなかったので、全て自分でインターネットで調べながら進めました。これはなかなか大変です。
予備校なら必要な情報は教えてくれることに加え、わからないことがあればすぐに聞けますので、そのような不安がありません。そのようなことを調べたり手続きに手間を取られているうちに、学習を進められます。よっぽど本質的な時間の使い方だと思います。
質問できない
デメリット2つ目は学習を進めていく中で「質問できない」ということです。
USCPAは専門的で難易度が高い資格試験なので、必ず理解できない論点は出てきます。そこで講師に質問できる環境とできない環境では学習効率に大きな差が生まれることは明らかでしょう。わからない点は都度質問して解決していけるので、理解も深まりスピード感のある学習が実現できます。
一方独学だと質問できないので、そこで一旦止まってしまいます。自分で調べて解決すればいいですが、調べてもわからない場合は諦めて試験に出ないことを祈るしかありません。どちらが合格できる確率が高いがは明白でしょう。
過去問・模試が受けられない
試験前に過去問・模試が受けられないというのも独学の大きなデメリットだと思います。
実際、問題集と本番の試験では似たような問題も出題されるものの、やはり本試験の方が難しいなと感じました。過去問を解いた経験がないことから、試験本番でその難易度に面食らうことになります。
さらに時間配分の練習ができないのもイタいです。問題を時間内に解いていく感覚を本試験前に経験できないのは非常に不利です。どんな試験でも本番レベル・もしくは過去問を解いて練習することで得点アップが望めるかと思います。USCPAも例外ではないので、それがあるかないかで合格率は当然変わってくるでしょう。
予備校を利用することで避けられる困難
前述したとおり独学はとても大変です。本章では予備校を利用することで避けられる困難の中でも特に有益なものを紹介します。
必要単位取得
そもそも必要単位を持っていなければ独学という選択肢は持つべきでないのでこれは当然と言えます。予備校の制度を利用し単位の条件を満たすのが現実的に可能な唯一の選択肢です。
学歴審査
学歴審査は時間がかかります。その上自分で情報を調べて手続きをしていくのはかなり不安です。審査の状況がネットで確認できるのですが、何週間もステータスが変わらない時は「本当に合っているのだろうか」という疑問をずっと持っていました。僕の場合、幸いただ時間が掛かっていただけで数週間後に無事完了しましたが、何週間も待って間違えていたなんてことになると、それこそ時間の無駄です。予備校を利用すれば手順は従えばいいので安心して待つことができます。無駄に心配しなくていいので学習に集中できます。
受験当日の不安
特に1科目めの初受験はとても不安です。
当日必要な情報や持ち物、試験の時間配分などを自分で確認して臨まなくてはなりません。入念に確認しますがやはり不安なものです。僕も最初の受験の時は試験そのものに対しての不安もありましたが、付随事項を心配しながら会場に向かったのを覚えています。そのあたりの情報も予備校から得られれば安心して当日の試験に向かえますので、当日の不安もかなり少ないでしょう。
多くの場合1科目めに選ぶFARについてはこちらの記事もぜひ読んでみてください。
ライセンス申請
ライセンスを申請する場合、予備校を利用していればサポートを受けることができます。
ライセンスの申請には経歴証明書にUSCPAのサインが必要ですが、監査法人にでも勤務していないと周りにUSCPAがいるのは珍しいのではないかと思います。このサインも予備校が1万円~3万円程度で引き受けてくれます。ちなみに独学の場合もプロアクティブの「ライセンスサポートコース」を利用しサインしてもらえますが、費用は11万円です。サインをもらう為だけに予備校生でないと10万円近く多く払う必要があります。せっかく独学で費用を節約したのに今度は逆に多くの費用がかかることになってしまいます。
手間のことも考えるとライセンスの取得を予定している場合、予備校利用の一択で良いのではと思います。
独学する場合の有効な事前準備と対策を知る
USCPAに独学で合格することは可能ですが、とても大変であまりメリットがないのでオススメしないのは前述の通りですが、それでも独学で合格したい人が押さえておいた方がいい点を紹介します。
単位取得
受験に必要な単位を満たしていなければ予備校を活用するしかないので、これから進学するなら会計とビジネスの単位を取得できる選考を選びましょう。
英語学習
USCPAは英語力がそんなに高くなくても大丈夫という情報を時々目にしますが、僕はそうは思いません。少なくとも読む力は相当レベルが求められますので、USCPAの学習をを始める前に最低限の英語力は身につけておくべきです。
個人的な感想としてはTOEICなら800点、英検なら準一級レベルの英語力がないと学習に苦労すると思います。
英語学習についてはこちらの記事もぜひ読んでみてください。
簿記2級
これは前述の英語のように必須ではありませんが、簿記2級程度の知識があるとUSCPAの学習がかなり楽になります。学習内容は共通するところも多くありますし、簿記の後にUSCPAを学習することでより深い理解が得られるでしょう。
会計には理解しづらい概念が度々出てきますので、まずは日本語で理解しておくのが近道かもしれません。
まとめ
自分自身が独学したことで苦労した経験から、USCPAの独学をオススメしない理由を解説しました。僕はあまり何も知らなかったので独学しましたが、もしこれからUSCPAの取得を目指すとなれば絶対予備校を利用します。今後USCPAの学習を始める方はご自身の状況を考慮し、検討してみてください。
本記事がUSCPA情報収集に少しでも役立てば嬉しいです!
独学対策はこちらの記事もぜひ読んでみてください。