米国公認会計士(USCPA)に興味があるけれど、取得すればどんなメリットがあるのかな。難しいって聞くけど、勉強にかかる時間や費用はどのぐらい?
USCPA合格、ワシントン州のライセンスを取得しました!今回は取得後に得られるメリットについて紹介します。
✔︎この記事を読むメリット
- USCPA取得のメリットを知り、学習のモチベーションアップ
- USCPA取得にかかるコストを知り、挑戦 or 挑戦しないを検討できる
「USCPAってすごく難しいって聞くけど、取得すると実際どんなメリットがあるのだろう。時間とお金をかけて挑戦する価値はあるのかな。」こういった疑問を抱えている人はたくさんいると思います。本記事ではUSCPAに合格・取得のメリットについて解説します。本記事が1人でも多くのUSCPA学習者や学習を検討中の方の情報収集・やる気アップに役立てば嬉しいです!
✅本記事のコンセプト:USCPAのメリットを厳選して具体的に解説。読者の情報収集や学習へのモチベーションアップに貢献。
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米国公認会計士(USCPA)とは?
米国公認会計士(USCPA)はU.S Certified Public Accountantといい、米国公認会計士協会が認めたアメリカの国家資格です。試験はFinancial Accounting & Reporting(企業財務会計及び公会計)、Business Environment & Concepts(ビジネス環境及び概念)、Auditing & Attestation(監査及び照明業務)、Reglation(法規)の4科目で構成されており、75点以上が合格点となります。全科目合格し、各州が定める条件を満たすとライセンスの申請が可能になります。
USCPAを取得するメリット7選
それではUSCPAを取得するメリットを紹介していきます。実際、USCPAはとてもコスパの良い資格だと感じており、良い点を考えるといくらでも出てきます。今回はその数あるメリットから特にキャリア形成において有益だと思うものに厳選しました。
会計知識が学べる
アメリカで会計のプロフェッショナルとして活動するための会計知識が学習できます。会計基準はアメリカの基準で学習しますが、基本的なところは日本も同じなので心配ありません。むしろ世界経済の中心であるアメリカの基準や国際会計基準を取り入れる日本企業も増えて来ており、アメリカの基準で会計知識を学べることはこれからのグローバル社会で大きなメリットになることは間違いありません。
多くの人が1科目めに受験するFAR(財務会計)について書いた記事です。こちらもぜひ参照ください。
ビジネスに必要な知識が身に付く
USCPA試験は会計だけではなく、ビジネス関連の非常に多岐にわたるジャンルから出題されるので、受験者はそういった知識を網羅的に身につけなければ合格できません。
- 財務会計
- 公会計
- 管理会計
- 事業投資
- 経済学
- IT
- コーポレートガバナンス
- 監査
- 証明
- 内部統制
- ビジネスロー
- 税法
ざっと並べただけでもこんなにあります。より細かく分けるとさらに多岐にわたっています。
合格するにはこれらの知識を身につける必要があるので、「USCPA合格=ビジネスの知識を網羅的に身につけている人材」となることができます。
より深い知識に興味が出て正のスパイラルに入る
USCPAで会計を勉強すると、より深い会計知識・税務や法律などに興味が出てくることも珍しくありません。さらに深く学習していくことで知識量を増やし、プロとしての能力や魅力にさらに磨きがかかるでしょう。
資格とキャリアがリンクしやすい
グローバル社会の現代では英語が使えてビジネス知識を持った人材の需要は増え続けていますが、特に日本ではそういったジャンルにおいて深刻な人手不足状態です。つまりUSCPAは仕事を選ぶ側になりやすいので、自分が望むキャリアを築きやすいでしょう。今の時代、国際会計を扱う仕事は無数にありますが見合う人材は少ないのが現状です。USCPAはそういった業界の業務を通じてさらに学び・専門性を高めることができます。
USCPAの転職についてはこちら
年収アップにつながりやすい
上の内容とリンクしますが、高い専門性を持ち、人材不足の職種が狙えるUSCPAは高年収を実現しやすいと言えるでしょう。企業側は海外にチャンスを見出しているからこそ海外業務ができる求人を出しますので、多少人件費がかかっても海外事業を実現させたいことが多いと思います。そのような求人に当てはまるUSCPAは引く手あまたなので、年収アップを容易に実現できます。
英語がバリバリ活かせる
USCPAに興味を持つ人は、多かれ少なかれ英語が得意、もしくは好きな人が多いと思います。そして得意な英語をキャリアに活かしたくて、関連性のある資格としてUSCPAを学習/検討しているのではありませんか?その選択は大正解だと思います。
上にも書きましたが、日本において英語ができる人材の不足状況は深刻で、これはなかなか解消されないでしょう。「英語を必要とする仕事はたくさんあるのに人がいない」こういった悩みを抱える日本の企業はたくさんあるでしょう。英語+会計を身につけたUSCPAはそういった英語・海外関連の仕事につきやすいので、身につけた英語をバリバリ活かせる環境を実現しやすいでしょう。
自信がつく
自信がつく。これとても大事です。
難関試験を突破した経験や、会計士としての専門知識を得てキャリア形成の軸ができることで、「自分はこういうことができる人間なんだ」という自己認識ができ、自分に自信が持てます。考え方に芯があり、自信を持っている人というのはコミュニケーションや顔つきに現れてくるもので、結果仕事がうまくいく→さらに自信がつくというループに入りやすいです。
USCPA取得にかかるコスト
ここまでUSCPAの魅力を紹介してきましたが、気になるのは取得にかかる時間と費用じゃないでしょうか。本章ではUSCPA取得にかかるコストを紹介し、投資とリターンを比較して挑戦するかどうか検討しましょう。
時間と費用
USCPAの取得には、多くの時間とお金がかかります。一般的に合格までの学習期間は1年半から2年程度と言われています。費用は予備校利用の場合60万円~120万円程度かかります(差額は予備校選び、単位取得が必要か、何回目の受験で合格するかなどによる)。
USCPAは投資する価値のある選択なのか
仮にマックスの取得期間2年・総費用120万円かかった場合を想定し、USCPAは価値のある投資になるのかを考えてみます。
まず2年という期間ですが、2年の学習時間を他の資格勉強に費やせば、最難関資格試験である司法試験や公認会計士試験を除けば、ほとんどの資格に合格できる時間だと思います。例えば不動産業界で働くなら宅建、法律関係なら行政書士や司法書士の取得をした方がいいですし、経理関係でも一般的な転職なら簿記2級で十分です。こういった場合、USCPAは時間の観点で投資に見合わないでしょう。
では、USCPAが価値ある投資先になるのはどんな人なのか?
- 英語と会計を軸にキャリア形成していきたい
- 海外勤務に興味がある
- 専門性の高い仕事がしたい
- 大幅に年収を上げたい
- 独立・企業に興味がある
このような条件に当てはまる人にとっては、先述したUSCPA取得から得られるメリットを考えると、「2年」という投資は十分ペイすることでしょう。
次に費用の観点で考えます。
これはシンプルです。
「120万円を他のことに使えばUSCPA取得以上のリターンが得られるのか?」この質問にYesならそちらの選択、NoならUSCPA取得が最も良い投資先であると言えます。
USCPAを取得し、海外勤務の仕事や会計関連の仕事につけば多くの場合年収の大幅アップが狙えるので、120万ぐらいなら1年でお釣りがくると思います。個人的にはUSCPAはコスパ抜群の資格だと感じています。
こちらもぜひ合わせて読んでみてください。
まとめ
USCPA取得のメリット7選を解説しました。実体験として、学習は確かに大変ですが、合格後に得られるメリットはそんな苦労や時間・費用を遥かに上回ると感じています。
本記事がUSCPA学習者や検討中の方の情報収集やモチベーション向上に役立てば嬉しいです!