USCPAを取得した人たちの年収はいくらぐらいなんだろう?「会計士」っていうぐらいだし、1000万円とか可能なのかな?
僕は今後のキャリアプランを考えて、USCPAに合格して監査法人に転職しました。職場での活躍+副業を合わせて年収アップを計画中です。今回はUSCPAが年収1000万円を達成するにはどんなルートがあるのかを考察します!
✔︎この記事を読むメリット
- USCPAが年収1000万円を転職で叶える方法を知る
- 実際に年収1000万円を稼ぐUSCPAは、何をして到達したのかを知る
- USCPAだからできる年収アップの戦略を知る
✅本記事のコンセプト:USCPAが年収1000万円稼ぐには具体的にどうすればいいのかを考察。読者は収入アップのための「行動」の選択肢を増やすことで、自分にあった方法で年収1000万円を目指すことができる。
USCPAが年収1000万円を転職で叶える方法
働く業界・業種選びと求められる条件
大前提として、日本の報酬のシステムでは、同じスペックの同じ人材であっても、働く業界・職種により年収が大きく変わります。年収1000万円を達成しようと思ったら、年収水準の高い業界や職種を選ぶ必要があります。
年収1000万円の実現が現実的になる転職先の代表例として、以下が挙げられます。
- 外資系企業
- 監査法人
- ベンチャー企業
USCPAに合格する大きなメリットとして、幅広い業務に対応できる知識が身につくので、ざまざまな業界や職種に転職しやすくなります。このような企業へ転職できる可能性も大きく高めることができます。
では具体的に、このような企業への転職はどうすれば実現できるでしょうか?
高年収な求人ほど求められる条件も厳しく、ライバルのレベルも高いのほ当然です。その中で「内定」を勝ち取るのは、USCPAホルダーとはいえ簡単なことではありません。
このような求人の共通点として、「即戦力になれること」と「高いコミュニケーション能力」が求められます。
即戦力として転職するためには、まずはターゲットになる業界・職種を絞りましょう。それにより今取り組むべきことは変わってきます。
例えば5年後までにUSCPAに合格、外資系保険会社へ転職し、年収1000万円達成を狙う場合を考えます。
募集要項はおおむねこんな感じです。
- 保険業界の経験3年以上
- TOEIC800以上の英語力
- 高いコミュニケーション能力やマネジメント経験
余談ですが、このように、あえてUSCPAでの募集はしていない関連業界の求人は要チェックです。USCPAの肩書だけで他の応募者と差別化しやすく、選考を有利に進められる可能性があります。
5年後の実現に向けて、これらを準備していきます。
あなたが現在働いてる業界が保険業界でないなら、まずは「未経験OK」の保険会社を見つけて転職しましょう。転職エージェントに相談すれば、希望の求人を数件紹介してもらえます。
この転職の目的はあくまで、5年後の「業界経験」のためなので、多少条件が気に入らなくても働く価値は十分にあります。5年後に年収1000万円を実現させるための「投資期間」と考えましょう。
英語力を高めておく
次に英語です。USCPAと並行して英語の実用力を高めておけると有利になります。
現在の英語力がTOEIC800以上なら条件はクリアしていますが、実務での使用に備える意味や、その他様々なメリットが英語学習にはあるので、継続的することをオススメします。もし今TOEIC800が取れない状態なら、USCPAよりも英語を優先した方がいいでしょう。多くの求人の条件に英語力が関わってくることと、実際TOEIC800ぐらいの英語力がないとUSCPAの学習も効率が悪くなってしまいます。USCPAへ取り組む前に英語学習に集中した方がいいと思います。
英語学習に関してはこちらの記事を参照ください。
こちらはTOEICを受験しての感想と有効的な対策を考察しました。
コミュニケーション能力とマネジメント経験
1番抽象的でやっかいなのが最後の「コミュニケーション能力」や「マネジメント経験」です。
特にコミュニケーション能力は数値化できないので、企業が求めているものがどの程度のレベルなのかが不明であり、対策しづらいです。
そしてコミュニケーション能力というのは、何かを学んだから急に上がるようなものではなく、意識して継続的に向上していかなければなりません。
これに対する有効策は1つ。「何かのプロジェクトのリーダーを務めること」です。
現在の職場を利用して、コミュニケーション力が高められそうな場にとにかく積極的に参加し、特にプロジェクトのリーダーができるチャンスはどんどん取っていきましょう。どんな組織においても、リーダーには高いコミュニケーション能力が求められるので、業務を通じて向上させることができます。
「マネジメント経験」もあわせて積めるので、こんないいチャンスはありません。リーダー経験ができるチャンスを積極的に探しましょう。
「リーダーは苦手だ」という人はリーダーのサポート役でも構いません。大切なのは「コミュニケーション能力」を高められる機会を得ることと、「マネジメント経験」を積むことなので、サポート役としての活動も同様のメリットが享受できます。
USCPA受験と並行して上記の準備をこなし、条件が準備できたら、次の転職で年収1000万円を達成できる可能性はかなり高い状態を作り出せます。
1つ1つは決して難しいことではなく、細かくアクションプランで見ていくと、現実味が出てきます。半年後や1年後に達成するのは難しくても、長期できちんと計画立て行動すれば、USCPAが転職で年収1000万円を達成するのは、それほど難しくないように思えます。
年収1000万円を稼ぐUSCPAがしたこと3選
では年収1000万円を達成したUSCPAはいったい何をしてそうなれたのか、具体的に紹介します。
資格自体には高年収を実現するポテンシャルがあることは明らかで、重要なのはそれをどう活用していくか。僕は監査法人に勤務していますので、監査法人で働くUSCPAでおそらく年収1000万円達成していると思われる方数名に聞いてみました。他業種への転職を考えている場合にも当てはまると思うので、参考にしてみてください。
年収の水準が高い業界に入る
近年少しずつそのような傾向は薄まってきているとは言え、日本はまだまだ年功序列の風習が根強く残っている会社はたくさんあります。個人にいくら能力があろうが成果を出そうが、勤めている会社の基準を超える報酬をもらうことは不可能です。
つまり日本のサラリーマンの年収は、働く業界と職種で大方決まるということ。同じ箱の中にいるかぎり、資格、能力、実績による影響はどんなに頑張っても限定的です。
高年収を実現したいなら、まずは年収の水準が高い業界に入ること、これが大前提となります。
年収1000万円を達成したいなら、1000万円出してくれる会社にいく。シンプルな理論ですが、これが本質です。業界・業種選びの時点で、勝負が決まります。
強みを活かす方向で動く
USCPA取得者の多くが社会人経験者です。できれば、前職で得た強みとUSCPAの特性を掛け合わしてその可能性をフル活用したいところです。
学生の方や、前職とUSCPAの関連性が見つけられない場合も、何か自分の中の好きなことや得意なことと合わせて考えることができると思います。
営業、経理、IT、技術系、語学、なんでも良いのです。
なぜ掛け合わせが良いかというと、やはり好きなこと・得意なジャンルを活かして働く人は成果を出しやすく、高年収に繋がりやすいのは事実です。嫌なことを仕事にするよりも明らかにストレスも少ないので、不意な退職のリスクも下げられ、キャリアを計画どおりに作っていける可能性が高いです。
「強み x 好きなこと」。これはUSCPAに限らず、高年収を稼ぐ人の多くに共通する考え方ではないでしょうか。
勉強の継続
これもUSCPAに限りませんが、高年収の人ほど勉強習慣を持っていることが多いです。そもそも社会人の多くは多忙すぎて、勉強する余裕がありません。
しかし一部の人たちは、そんな忙しい日々の中でも時間の使い方を工夫して、勉強習慣を継続しています。高年収な人ほどそういった小さな習慣・努力の継続を怠らない印象です。社会において知識はとても重要な武器になります。継続的な知識習得の結果、高年収の仕事につける可能性が高くなるのは、世の中の仕組みから考えて当然といえます。
USCPA合格がゴールではなく、その後も知識をアップデート・高めていくことで、職場での昇進や新しい役割に挑戦できたり、転職のチャンスが広がったりと、勉強習慣と年収アップには強い関連性があります。
USCPAだからできる年収アップ戦略【海外編】
先述のとおり、適切な計画と努力の継続ができれば、USCPAという資格において年収1000万円を実現することはそれほど難しいことではないように思えます。
本章では番外編として、USCPAならではのちょっと変化球的な年収アップ戦略として、「海外に出る」という選択肢について紹介します。
海外勤務【駐在】
日本で勤めている現在勤めている会社、もしくは転職で海外駐在を狙う方法です。
駐在員は現地での家賃などの基本的な生活費は会社が負担してくれることが多いうえに、駐在手当も付きますから、「収入アップ」と「支出の削減」を同時に実現しやすいです。手元に残る金額で考えると、かなり差が出そうですね。
さらに海外駐在経験はその後のキャリア形成にも大きく役立ちます。語学力の向上を図りながら海外での業務経験を積めるので、USCPAの資格に上乗せして日本での気象性を高めることができます。
USCPAは比較的海外駐在の案件が取りやすい傾向にあるので、収入アップを狙うなら積極的に選択肢として考えたいキャリア形成だと思います。
海外現地採用
次に海外に渡航して現地で仕事を探す方法です。
この方法で収入アップを狙うのに圧倒的にオススメなのが「オーストラリア」。
最低賃金が日本より高く、日本人が経営してる会社もたくさんあるので仕事も見つけやすいです。
ただこの方法の注意点としては、「ビザ」の問題をクリアしなければならないこと。
もう一つは、すぐに仕事にありつけるとは限らない。ということです。
働けるビザを取得したうえでじっくり現地になじみ、自分が納得できる仕事探しをする余裕がないとちょっと難しいです。
このあたりを考慮すると、「海外現地採用」で大きく年収アップが狙うなら、圧倒的に20代が有利です。30歳を超えると少しハードルとリスクが上がってしまいます。
とはいえ、USCPAにはオーストラリアを含む、数カ国では現地のCPA資格にコンバートできる制度があるので、うまくいけばその国の会計士として働くことができます。
ビザと英語力に不安がなければ、30代以降でも高収入な仕事に就ける可能性は十分にあります。一発逆転的な要素も大きいですが、うまくいけば日本で転職するよりよっぽど簡単に年収アップが実現できるので、検討の価値はあります。
まとめ
USCPAが年収1000万円を達成する戦略をステップごとに考察しました。
この資格自体には、希少性や世の中のニーズを考えると、高年収を達成するポテンシャルは十分にあると思います。活用の仕方次第で、「高年収」の1つのわかりやすい基準である1000万円も達成可能なのではないでしょうか。
本記事がキャリアアップを狙うUSCPAの方の参考になれば嬉しいです!
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