USCPAを活かしてキャリア形成するなら、どんな方向性やジャンルで考えていくのがいいのかな?
USCPAに合格後、希望していた監査法人への転職を実現できました!USCPAは会計の世界だけじゃなく、様々な場で評価される資格ですので合格すると可能性がとても広がります。転職活動中に仕入れた情報や経験をもとに、USCPAの最適な活かし方について紹介します。
✔︎この記事の内容
- USCPA取得のメリット
- USCPAが活かせるキャリアの方向性
- USCPAが活かせないケースとは
「USCPAに合格したら、その後どんな可能性があるのかな?キャリア形成で活かして聞いく方向性を考えたいな。」USCPA取得を目指している人なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。本記事ではUSCPAに合格後、現在進行形でUSCPAをフル活用したキャリア形成を模索中の筆者の経験や気づきから、USCPAを活かしていくために特に有益だと思うものを厳選して紹介します。USCPAを取得・キャリアアップを目指している方の情報収集に役立てば嬉しいです!
✅本記事のコンセプト:USCPAをフル活用したキャリア形成を考察。読者は自分にあった選択肢を検討することにより、キャリアアップの可能性を高められる。また、将来像が明確になることで学習のモチベーションアップ◎
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USCPAを取得するメリット
USCPAはお金・時間ともにかかる資格試験なので、合格後の人生にフル活用してメリットを享受したいものです。本章ではUSCPAを取得することにより得られるメリットを理解し、どのように活かしていくのかを考察します。
転職活動に有利になる
最もオーソドックスなUSCPAの活かし方として考えられるのは、「転職して条件の良い仕事に就く」ではないでしょうか。下記は求人において、「USCPA合格者」が条件になりやすい業界・職種の一例です。
- 監査・会計
- コンサル
- 金融・保険
- 外資系企業
- 海外勤務の案件
これらの業界・職種には、USCPAを応募条件としている求人が多く見受けられます。専門性が高く、高待遇な仕事が多いのが特徴です。
このような仕事への転職の可能性が出てくるのは、USCPAの大きなメリットであり、転職活動において活用する道は「USCPAの活かし方」の代表的な例だと思います。
USCPAはその試験の性質上、ビジネスに関する知識を幅広く学習するので、合格者は様々なジャンルで活躍できるスキルを得ることができます。たとえ未経験の業界や職種であっても、参入していく「入場券」の役割をしてくれるパワーがあるのです。大幅なキャリアチェンジにも有効だと言えますね。
転職市場での評価を上げ、自分のキャリアプランに合わせて希望の業界や職種で仕事につく。USCPAの活かし方として、非常に現実的で実益のある方法だと思います。
海外での高い認知度を活かす
USCPAは米国の資格であり、世界中で認知されている肩書です。名刺に「USCPA」と書いてあることは、海外を相手に仕事をしていく上で多くのメリットを享受できるでしょう。
例えば、ビジネス上でのコミュニケーションが格段に楽になります。通常、特に初対面の相手に対しては「この人はどんな人なんだろう?」という疑問からコミュニケーションはスタートしますよね。
会計士や弁護士、エンジニアなどの専門性の高い肩書は一種のコミュニケーションツールとしての役割となります。相手に「この人は何ができるか」をわかりやすく伝えることができ、当然、ビジネスパートナーとしての信用を格段に得やすくなります。
国際的に認知されているUSCPAは、世界中でそのようなコミュニケーションツールとしての役割を果たす力があります。この「海外での高い認知度」を活用し、キャリアアップのチャンスに巡り合うことは、決して珍しいことではありません。むしろ現代は日本国内だけでビジネスを完結させる方が難しいぐらい、国際化が進んでいます。世界でその力を認知されているUSCPAは、そういった国際社会の中心で活躍できるポテンシャルがあります。
「国際的知名度を活かして、海外での就労やビジネスチャンスを狙う」これもとても有効的なUSCPAの活かし方だと言えるでしょう。
高い専門性を持つ人材としての自信
USCPAに合格するメリットとして、難易度の高い試験をやり抜くことで、自分に自信が持てるようになります。「成功体験を自信にする」これもUSCPAの効果的な活かし方の一つです。
そしてそれは決して思い込みではなく、「国際会計のプロフェッショナル」として、世界的権威のあるAICPA(米国公認会計士協会)という団体が認める試験に合格したことは事実です。自信を持って、自身の進みたい方向でキャリアを築いていきましょう。
精神論になってしまいますが、キャリア形成において「自信」は不可欠です。「自分は何ができるのか」「これからどういう方向に進んでいくのか」を明確に認識している人は、考え方や行動に一貫性があるので、やはり仕事でも結果を出しやすいです。
USCPAに挑戦・合格することはあなたに自信を与え、そのような人材となっていくことを後押ししてくれるでしょう。
USCPAが市場で評価される理由⬇️
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USCPAのキャリアの方向性
USCPAは評価の高いビジネス資格なので、取得することでキャリアの選択肢は確実に増えます。
本章ではUSCPAを取得すると見えてくるキャリア形成の方向・選択肢を紹介します。興味があるもの、年収の高いもの、海外の案件など選ぶ基準はそれぞれの価値観ですが、多くの選択があるというのは言うまでもなく人生を有利に進められる条件です。合格後、重要な選択となる「キャリアの方向性」を、じっくり検討してみましょう。
会計の専門家を目指す
「米国公認会計士」の肩書どおり、会計の分野で専門家を目指す。これは最も候補に挙がる選択肢ではないでしょうか。
会計事務所、監査法人、コンサルティングファームあたりへの転職がこれにあたります。
専門性が高く、会計士としての知識・経験を高めていける職場環境であることが多く、専門家として今後のキャリアを考えるなら、とても恵まれた環境で働ける可能性が高いと言えます。
「USCPAは日本では独占業務がない」という声もありますが、個人的にはあまり気にしなくていいと思います。
公認会計士の独占業務とは、監査報告書にサインする権利であり、監査法人内でもパートナー(役員のような存在)まで昇進しない限り行使する機会のない権利です。
その権利がなくても、会計士としての専門性を磨いていくことは可能です。
会計分野で専門家を目指す。USCPAとして検討するべき可能性の一つだと断言できます。
USCPA x 別のスキルで希少な人材を目指す
前職での経験・もしくはUSCPAと並行して学習を進めることで、「USCPAと別スキルの掛け算」でキャリアを築く方向です。対応する職種は多岐にわたります。
この方向でキャリア形成をする場合、どちらかというと別スキルの方をキャリアの土台としておき、USCPAを補助スキルとして活用していく方がうまくいくケースが多いと思います。専門スキルにUSCPAをプラスして補強するイメージですね。
具体的には金融・保険、営業、ITなど、USCPAはジャンルを問わずキャリアの可能性を広げてくれます。時々、日本の公認会計士にプラスUSCPAを取得して会計士としての専門性を深めている人も見かけます。
USCPAを取得することで、業界内での希少性を高め、自身がのぞむキャリアを進んでいく方向で活用していけます。
海外で働く
求人サイトを見てみると、「海外勤務」の案件が数多く見られます。これは日々、海外で仕事ができる人材への需要が高まっている証拠だと言えます。「英語 x 会計」という専門知識を身につけたUSCPAは、海外勤務の候補になれる可能性はとても高いです。
これからの時代、海外に対応できる人材への需要が衰えることは考えづらいので、海外勤務の経験はその後のキャリア形成においても非常に貴重なものとなるでしょう。USCPAはそんな経験を現実にできるポテンシャルがあるのです。
USCPAが活かしきれないケース
USCPAで学ぶ知識は汎用性が高く、様々な職種で活かせるのは間違いありません。しかし、「活かしにくい環境や状況」が存在するのも事実です。
本章では、USCPAが活かせない「落とし穴」的な要素について紹介します。これを知って気をつけるだけで、USCPAをそのポテンシャル通りに活かせる可能性が格段に上がります。
会計知識不足
「会計士」という肩書から予想できるように、市場はUSCPAに専門性の高い会計知識を期待しています。特に監査法人のような、会計士の業界に入るなら会計知識が不足していては、仕事についていくことも難しく、活躍するのは難しいでしょう。
「試験に合格してるのに、会計知識不足なんてありえるの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
しかし現実的な意見として、USCPAに合格するだけでは、専門家として働く会計知識としては少し弱いと思います。これは決して「USCPAが簡単」と言っているわけではなく、どちらかというと浅く広く学習することが求められる試験なので、日本の会計士のような深い会計知識をカバーできていないのです。
せっかくのUSCPAを活かして活躍したいなら、会計の専門家を目指すなら簿記1級、一般企業の経理で昇進を狙っていくとしても2級は取っておきたいところです。
簿記で日本基準の会計知識を学習することで、さらにUSCPAが活きてきます。これら2つの資格は掛け合わせると大きな力になることが期待でき、会計の分野で活躍していくことも十分可能になることでしょう。
USCPAと簿記1級についてはこちら
【どっちを取るべき?】USCPAと簿記1級の難易度やメリットを比較
英語が話せない
会計知識と同様に、USCPAはある程度の英語力を持った人材であることが期待される存在です。
企業がなぜ「USCPA」を採用条件にするのかを考えると、何かしら国際的な仕事を任せられる人材を求めているケースが多数かと思います。
当然、そのような仕事に英語の使用は必須であり、そこで一定基準の英語力とビジネス知識が担保されているUSCPAの採用を試みるわけです。
しかし、現実にはUSCPAの英語力は人により差があります。すごく堪能な人もいれば、読むことはある程度できるが、実際のコミュニケーションは苦手な人は結構います。採用した側としては、英語が使えないUSCPAを見て、期待外れに思うことでしょう。
そもそも英語を使う前提でポストを用意して採用したにもかかわらず、その英語があまり使えないとなると、当然活躍の場が限定されてしまいます。
厳しいことを言えば、USCPAにとって英語は「プラス材料」ではなくあって当然の「必須項目」なのです。その肩書に負けない英語力は身につけておかなければ、USCPAを活かしてキャリアアップしていくことは難しいかもしれません。
英語学習に関しては、ぜひこちらもあわせて参照ください。
実務経験がない
社会経験のある人なら共感する人も多いかと思いますが、いくら勉強しても、仕事は実際やらないとできるようになりません。特に経理やITのような専門職はこの傾向が強いと言えます。
しかしこれは、上記の会計知識や英語力に比べると限定的であり、転職の戦略次第で攻略可能です。
具体的にいうと、実務経験がないなら作ってしまえばいいというわけです。
現在勤めている会社で部署移動を試みたり、最初は派遣やバイトからでも実務経験を積んでいきます。雇用形態や給料は気にしなくて大丈夫です。1~2年の実務経験で履歴書をグレードアップ+実務ができる環境をフルに利用して学べるだけ学ぶのが目的です。収入面は経験を積んだ後の転職で取り返しましょう。
僕自信の転職体験としては、USCPAに合格後、未経験から監査法人へ転職できました。未経験ということで、この時の転職活動はかなり戦略的におこない、結果的に望む転職を実現できました。同じような境遇の人には再現性の高い方法かと思いますので、転職活動について書いた記事も参考にしてもらえるといいかと思います。
USCPAの転職活動についてはこちら
まとめ
USCPAに合格後、その後のキャリアにどう活かしていくのかをテーマに考察しました。やはりその特性上、海外色の強い企業や、会計職への転職からキャリアを広げていくのが多くの人にとって最も現実的な選択になるのかなと思います。専門性の高い仕事に就きやすいので、その後のキャリア形成にも役立つスキルが身につき、可能性を大きく広げることができます。
「USCPAの活かし方」については、僕自信、合格・転職後の現在も常に模索中の課題であり、今後もチャレンジを続けながら取り組んでいきたいところです。
本記事がUSCPAを取得・キャリア形成を考える人の情報収集に少しでも役立てば嬉しいです!
ここまで読んでくれてありがとうございます!
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