FARに受かったので、次はAUDを受験しようかな。得意・不得意が分かれやすい科目だって聞くし不安だな。効果的な勉強法とかあるのかな。
AUDに約6週間の学習で一発合格しました!僕もAUDは難しいと聞いていたので不安でしたが、振り返ると効果的な勉強ができたんじゃないかと思います。なので今回は僕の学習体験をシェアします!
✔︎この記事の内容
- AUDが難しい3つの理由
- AUDの効果的な対策・勉強法
- 受験当日の心がまえ
✅本記事のコンセプト:AUDが難しい理由を紹介。効果的な対策・勉強法を紹介し、読者のAUD合格の難易度を下げる。
✔︎筆者のプロフィール
地元で最低偏差値の高校出身、大学卒業時のTOEIC370点。アメリカへ行ったことがキッカケで英語と海外に興味を持ち、人生が変わり始める。
会計・経理の知識ゼロからオーストラリアの大学院で会計学修士号を取得。日本へ帰国後、8ヶ月の独学でUSCPA試験に全科目一発合格→ワシントン州ライセンス取得。相互認証制度を利用し、オーストラリア公認会計士(CPA)を取得。現在は監査法人にて勤務、USCPAと英語を活かしたキャリア形成を図る傍ら、ブログ・TwitterにてUSCPAや海外でのキャリア形成に関する情報を発信中。
Twitterでは、USCPAに関すること、海外での可能性などの有益な情報発信を頑張っています。DMで質問も受け付けていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
Twitter ➡️➡️➡️ パラゴン@USCPAのキャリア形成
AUDが難しい3つの理由
米国公認会計士試験(USCPA)のAUDは会計士の独占業務である「監査」について学習する科目です。AUDは得意・不得意が分かれやすい科目であり、日本人受験者にとって難しく感じることが多いようです。なぜ、AUDは難しいのでしょうか?
結論からいうと、AUDが難しい理由は以下の3点です。
- 大量の英文を読む試験である
- Audit(監査)の概念を掴むのが困難
- 興味がないとつまらない
1つずつ解説していきます。
大量の英文を読む試験である
FAR、BEC、REGの3科目と違い、AUDには計算問題がほぼありません。理論系の問題と4時間戦い続けることになります。
つまり、大量の英文を読まなくてはならず、われわれ日本人にとっては、それだけでもすごく大変な試験です。
TOEIC試験のリーディングが75分、IELTSのリーディングが60分であることを考えると、4時間英語を読み続けることがどれだけ気合いが必要なことか想像できるかと思います。
Audit(監査)の概念を掴むのが困難
Auditとは監査のことであり、会計士がプロの監査人として企業の会計を見る際に必要な知識を学習するのがAUDという科目です。
監査に必要な知識って言われても、ピンときませんよね?僕もそうでした。
監査法人での勤務経験が無いかぎり、監査って具体的にどういうことをする仕事なのかよくわかりません。
その状態で理論を学習しても、イメージがしづらいので学習内容の理解が難しいです。
特にAUDは「理解が大事な科目」と言われていますから、監査の概念が掴みにくいことがAUD合格を難しくしている要因であることは間違いないでしょう。
興味がないとつまらない
これはハッキリと分かれると思いますが、そもそも監査に興味がなければAUDは「めちゃくちゃつまらない科目」です。
FARやBECとの関連性が全くないわけではありませんが、基本的に独立した科目なので、他の会計科目に興味があってもAUDに興味が出るかはわかりません。
つまらないと学習のモチベーションを保つのが難しく、挫折してしまう可能性が高まります。
AUDの効果的な対策・勉強法
前章で解説したように、AUDは多くの人にとって馴染みがない上、大量の英語を読まなければならない攻略が困難な科目です。
実際、AUDになかなか合格できずにUSCPAを諦めてしまう人も一定数存在します。
本章ではそんなAUDが難しい理由を理解した上で、攻略法を紹介していきます。
先に合格までの全体的な学習スケジュールから押さえておきたい方は、こちらをどうぞ。
⇒【1年で合格】USCPA試験の最適な勉強スケジュールとは?
英語のリーディング速度の対策
AUDを攻略するには、前提としてある程度英語を速く読める必要があります。
元々英語のリーディングが得意なら問題ありませんが、多くの方がはそうではないかと思います。
しかし、実際に英語を読むスピードを上げるには時間がかかります。
なので受験勉強を進めながらできる対策としては、AUDに頻出する表現に慣れることを意識する。これに尽きます。
✅例えば「Unmodified opinion」や「Performance materiality」、「Attitude, rationalization to justify」のようなAUD特有の用語を見て、何に関する問題なのか・何のことを指しているのかを瞬時に判断できるようになっていれば、問題を理解できるスピードが格段に高まるので、結果的に英文を速く読める状態に近付けます。
Audit(監査)の概念を掴むコツ・方法
AUDは「暗記より、監査の概念・流れを理解することが重要」だと言われます。
僕も実際受験してそう思います。
しかし漠然と問題集をこなすだけでは、多くの人にとって馴染みのない「監査」を理解することは困難です。
これに関しては、テキストを読むことに加えて、ネットやYoutubeを活用して「文章」としてではなく、「映像」として学習内容が理解できるようにするのがいいと思います。
学習論点の流れが具体的にイメージできるようになることを目標にすると良いでしょう。
興味がない場合はどう乗り切るか
前章で紹介したとおり、AUDは興味がない人にとっては「すごくつまらない科目」です。
しかしながらUSCPA取得を目指す以上、AUDにも合格する必要があるので逃げられません。
このような興味がない科目は特に「短期集中」で学習してしまうのが良いと思います。
多くの場合、AUDは2科目め以降に受験すると思うので、前科目の合格を確認し、モチベーションが高い状態の勢いを利用して一気に終わらせてしまいましょう。
また、ラスト1科目にAUDを持ってくるのも良い方法です。
「これを乗り切ればUSCPAコンプリート」という大きなモチベーションが働くので、興味がないAUDでも挫折する可能性は低くなるでしょう。
とにかく、まずは最初の受験科目FARを乗り切りましょう!
⇒【実はここが超鬼門】FARで失敗しないコツ3選【USCPA】
受験当日の心がまえ
最後に、AUD合格の可能性を高めるための受験当日の心構えを紹介します。
1つだけ重要なものを挙げるとすれば、「MCに時間をかけすぎない」です。
AUDのMC問題文や選択肢には、とてもニュアンスが理解しにくいものが出てきます。
そのような問題は勇気を持って捨てる覚悟で先へ進みましょう。
というのも、他の3科目に比べAUDのTBSは簡単に感じました。MCに時間をかけすぎて本来得点源にできるTBSの問題に取り組む時間が足りなくなるのは非常にもったいないです。
AUDではどちらかというと、TBSで勝負する心構えで挑む方が高得点につながりやすいのではと思います。
参考に、僕が受験時に使用したアビタスで推奨されている時間配分を紹介しておきます。
1Testletにつき、MC36問x80秒=約48分
TBSは1問18分→Testlet3 2問x18分=36分
Testlet4,5 3問x18分=54分/Testlet
この時間配分を意識して進めた結果、遅れて焦ることもなく進めることができました。
まとめ
AUDが難しい理由とその攻略法を紹介しました。
どこが難しくなるなるポイントなのかを理解して、適切に攻略できれば合格の可能性をグッと高められるかと思います。
本記事がこれからAUDに挑戦する人の情報収集に少しでも役立ては嬉しいです!
ここまで読んでくれてありがとうございます!
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AUDを学習して監査法人への転職に興味が出たらこちらを読んでみてください。