USCPA(米国公認会計士)の取得を考えています。海外留学で必要な単位をとりながら勉強するっていう方法もあるって聞いたんだけど、もっと具体的に知りたいな。
僕はUSCPA受験に必要な単位はオーストラリアの大学院で取得しました。予備校なしの独学で合格できたのも、当時勉強した知識がそれなりにあったからだと思います。
大学院留学は資格取得を目的とする知識だけじゃなくて、コミュニケーションやプレゼン、資料作成のようなビジネススキルを国際的な環境で磨けるので、USCPAを取得して世界で活躍していきたい人にはオススメできる選択です。僕の実体験からメリットや苦労した点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
✔︎この記事の内容
- 大学院留学のメリット3選
- 大学院留学の注意点
- 【豪州】会計学が学べるオススメの大学院
- 【卒業後の目標に最適】USCPA(米国公認会計士)試験について
✅本記事のコンセプト:USCPAの取得を考える読者に大学院留学という選択肢を提案。メリット・注意点を理解した上で、予備校一択の道ではなく、もう1つの可能性として検討できる。
筆者のプロフィール
オーストラリアの大学院で会計学を選考。卒業後は現地での就労を経験し日本へ帰国。大学院で学んだ知識と取得単位を活用し、8ヶ月の独学でUSCPA試験に全科目一発合格。ワシントン州ライセンス取得。現在は監査法人にて勤務、次の目標は海外で会計士として独立すること。ブログ・TwitterにてUSCPAや転職、海外キャリアに関する情報を発信中。
TwitterでもUSCPAやキャリア形成に関する有益な情報発信を頑張っています。良かったらそちらもチェックしてみてください!
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会計大学院留学のメリット3選
USCPAは働きながら合格を目指す人も多く、わざわざ海外の大学院へいく意味はあるのか疑問に思う方もいると思います。
自分が経験してみて思うのは、たしかに大きな自己投資にはなりますが、大学院留学は実際得るものも多く、かなりオススメできる選択です。
USCPAを目指す人にとってはもちろん、国際的な活躍を目指す全ての人にとって、海外での大学院留学は理想のキャリア形成に良い影響があるのはいうまでもありません。
代表的なメリットは以下になります。
- 自然に英文会計が学習できる
- 受験に必要な単位が取得できる
- 海外のビジネスを肌感覚で理解できる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
自然に英文会計が学習できる
前述のとおりUSCPAは米国の資格なので、試験は全て英語にて行われます。
合格するためには、会計を英語で理解・運用できなければなりません。
例えば「Goodwill」や「Other Comprehensive Income」という項目を見たときに、これが日本の会計でいう「のれん」、「その他包括利益」だと自然に理解できる必要があります。
また、USCPA試験の問題は米国基準、もしくは国際基準での出題となります。受験レベルでは日本の会計基準との違いはそこまで大きくないと思いますが、やはり知らなければ失点に繋がってしまうような論点もあります。
大学院留学で会計学を学ぶ場合、ベースとなる会計基準はIFRS(国際基準)もしくはUSGAAP(米国基準)なので、自然とUSCPA試験に則した英文会計のルールが学習できます。
必要単位が取得できる
USCPA試験の受験条件には会計やビジネスの単位が求められています。
だったら米国の学校を卒業する必要があるのでは?と思うかもしれませんが、実は米国以外の大学や大学院で取得した単位を米国基準の学歴単位に振り替えて評価してもらうことができます。
必要な単位数や条件は出願する週によって異なりますが、会計単位はBasicとAdvanceに区分され、「最低○○単位はAdvanceが必要」といった条件になっています。
どの単位がBasicでどれがAdvanceなのか、正直よくわからないというのが本音ですが、心配いりません。
大学院留学なら、カリキュラムを通じてUSCPA受験に必要な単位を取得できます。Advance科目もしっかり含まれていますので、確実に受験条件を満たすことができます。
海外のビジネスを感覚的に理解できる
「百聞は一見にしかず」ということわざで表現されるとおり、「実体験」にまさる学習法はありません。大学院留学を通じて現地に身を置き生活することで、日本にはない、海外ならではの感覚を身につけることができます。
そういった経験は自身の人間としての幅を広げてくれるだけでなく、国際基準でのビジネス感覚を養うことにもつながることでしょう。
世界を相手にビジネスを行うには、相手の言語だけでなく、商習慣や考え方を理解する必要があります。大学院留学では常に国際的な環境に身を置くことになるので、将来USCPAとして活躍するための異文化理解力ともいうべき、ビジネス感覚を養うことができます。
大学院留学の注意点
前章で紹介したとおり、大学院留学には多くのメリットがあり、USCPAの取得を目指す人にオススメできる選択です。
本章では大学院生活が無駄にならないための注意点、さらに活用するにはどういった点に注意するべきかを解説します。
まとまった費用と時間が必要
USCPAを目指す人にとって大学院留学にはたくさんのメリットがある事は理解したけど、費用が心配。卒業までに2~3年かかるし大変そう。
確かに大学院留学にかかる費用は決して安くありません。卒業までにかかる時間を考えると、その後の転職や生活を不安に感じることもあるでしょう。
僕自身の経験からいうと、大学院での会計学選考とUSCPA取得の関連性は強く、非常にオススメできる選択なのですが、そのメリットをしっかりと享受するにはしっかりとした計画が必要だと感じています。
大学院留学には費用と時間がかかるのは事実ですが、トータルで見れば実は増える負担は大きくありません。というのも、日本で予備校に通いUSCPA合格を目指すケースと比較して節約できるコストがあるからです。
✔︎大学院留学によって生まれる節約効果
- 留学中に必要な単位が取得できる→「単位取得」のための費用と時間
- 英文会計の基本的な知識がつくので独学で合格可能になる→予備校代がまるまる節約
さらに通常1年半~2年程度の期間をかけて合格を目指すのに対し、大学院の課程を通じて、最短6ヶ月程度の準備でUSCPAに合格可能な基礎知識が身に付くと想定できます。大学院留学に2年費やすことになりますが、その間に他の能力も伸ばすことができるうえに、USCPA試験の準備期間を1年〜短縮できることも大きなコストダウンになります。
働きながら合格を目指せることはUSCPAの魅力の1つですが、上記のメリットを考慮すると、思い切って海外に身をおいて集中学習するのも1つの選択ではないでしょうか。大学院留学では会計を学べるだけでなく、結果的に得るものが多いので非常に有益な時間になるでしょう。
2年間は本気で勉強する覚悟を持って挑戦する
海外の大学院生活は楽ではありません。しっかり勉強しなければ、卒業することは難しいでしょう。
授業・課題・テストは当然ですが全て英語で行われます。膨大な勉強量や課題を英語でこなす力とメンタルの強さが必要です。
大事なのは、大学院留学という選択肢を、大変であることを覚悟して選ぶこと、絶対にやり切ると決めて実行することです。
2年間本気で勉強すれば、人生が変わるぐらいのインパクトのある自己投資になります。実際、僕は海外で大学院に行ったことで、米国・オーストラリアの公認会計士として活動できている現在があります。進学する以前では、考えられないような躍進をすることができました。人生のステージを上げたいなら、頑張る時も必要です。大学院留の数年は大変ですが、やり切れば必ず相応のメリットをもたらす時間なので、本気で勉強する覚悟を持って挑戦しましょう。長い人生のほんの数年です。頑張ってください!
会計学が学べるオススメの大学院
日本人に人気の留学先「オーストラリア」を例に会計学が学べるオススメの大学院を紹介します。
オーストラリアの大学院は国立と私立に分かれ、留学生にとっては国立大学の方が学費が高くなる傾向にあります。私立のカレッジを選ぶことで学校によっては半分程度に学費を抑えることができます。
安い分、授業の質が低いのでは?と疑問に思うかもしれませんが、そんな事はありません。実際、私立のカレッジのカリキュラムで取得した単位も、CPAやCAといったオーストラリアの公認会計士団体が認めています。教授や講師たちも、有名国立大学と兼任している人も多く、授業や講師の質において劣っているという事はありません。
費用を抑えて確かな知識と学位を習得したいなら私立カレッジ一択です。
一方、高い学費を払って国立大学に進学するメリットは何なのでしょうか?
考えられるケースとしては、もし大学院卒業後もオーストラリアに滞在し、現地での就職を狙う場合、有名国立大学院卒の学歴は有利に働くでしょう。現地の有名大学出身となれば、一流企業への就職も夢ではありませんので、実現できれば人生で大きなリターンを得ることができます。
オーストラリアでの就労についてはこちらもぜひ参考にしてください。
まとめると、予算に余裕があり、卒業後現地での就労を目指すなら国立も検討の価値あり。そうでなければ私立カレッジ一択です。
以下、シドニー(オーストラリア)の会計学が専攻できるオススメ私立大学院です。
Kaplan Australia
英語サイト ➡️ Kaplan Australia
日本語サイト ➡️ カプラン
King’s Own Institute
英語サイト ➡️ King’s Own Institute
日本語サイト ➡️ キングズオウンインスティチュート
以下、有名国立大学です。
シドニー大学(Sydeny University)
英語サイト ➡️ Sydney University
シドニー工科大学(University of Technology Sydney)
英語サイト ➡️ University of Technology Sydney
まとめ
USCPAを目指すルートの1つとして、海外の大学院留学という選択について紹介しました。
代表的なメリットとして
- 自然に英文会計が学習できる
- 必要単位が取得できる
- 海外のビジネスを肌感覚で理解できる
大学院留学は確かにまとまった費用と時間が必要ですが、その分得るものも大きく、将来はグローバルに活躍することを目指しているなら、めちゃくちゃ良い選択だと思います。
本記事がUSCPAや海外大学院留学を目指す人の情報収集に役立てば嬉しいです!
ここまで読んでくれてありがとうございます!
TwitterでもUSCPAやキャリア形成に関する有益な情報発信を頑張っています。良かったらそちらもチェックしてみてください!
Twitter ➡️➡️➡️ パラゴン@USCPAのキャリア形成
海外移住を狙うステップについてはこちらをどうぞ